はじめに
マッチングアプリを始めた頃の僕は、正直かなりしんどい状態でした。
最初は期待もあって、「少し頑張れば普通にうまくいくだろう」と思っていたんですが、現実は想像と違っていました。
- マッチしても会話が続かない
- 既読がついても返信が来ない
- せっかく会えても2回目に繋がらない
- そもそもマッチしずらい
こういう経験が続くうちに、だんだんと“恋愛そのもの”が怖くなっていきました。
気づけば僕は、相手を楽しませることよりも、「嫌われないようにすること」に意識が寄っていました。
でもそうやって頑張っているはずなのに、なぜかうまくいかない。むしろ頑張れば頑張るほど、距離が縮まらない感覚すらありました。
今振り返ると、その頃の僕は「どうすればモテるか」という“短期的なテクニックの問題”だと思い込んでいました。でも本当は、もっと手前にある“見方”や“前提”の方がズレていたんだと思います。
恋愛を「評価される場」だと捉えていたこと。
相手の反応を「試験の合否」みたいに受け取っていたこと。
そして、自分の価値まで一緒に揺れてしまっていたこと。
それが一番、恋愛を難しくしていました。
この記事では、そういう状態から少しずつ抜け出していく中で気づいた、「マッチングアプリで本当に大切だったこと」を整理しています。
どちらかというと短期的テクニックというより、マッチングアプリを使う必要がなくなり、寿命が来るまでの長期的テクニックの話が中心です。 もし、以前の私と同じようにうまくいかずに疲れているなら、少しでも軽くなる視点になれば嬉しいです。
① プロフィールは“初頭効果”でほぼ決まる
昔の僕は、プロフィールは「あとからいくらでも挽回できるもの」だと思っていました。
とりあえずマッチさえすれば、メッセージで頑張れば印象は変えられる、と。
でも実際にやってみると、その考えはかなり甘かったと気づきます。
なぜなら、相手はプロフィールを見た数秒で「この人とやり取りするかどうか」をほぼ無意識で決めているからです。これは、心理学でいう“初頭効果”というもので、最初に受けた印象が、その後の評価全体に強く影響してしまうんです。
つまり、最初の時点で「なんか違うかも」と思われてしまうと、その後どれだけ丁寧にメッセージを送っても、その印象をひっくり返すのはかなり難しい。
昔の僕のプロフィールは、正直かなり“もったいない状態”でした。
例えば、
- 無難すぎて何をしている人かわからない
- 人柄が想像できない一言だけの自己紹介
- とりあえず真面目っぽくまとめただけ
プロフィール:○○です!よろしくお願いします!
こういうプロフィールだと、相手からすると「悪くはないけど、よくもない人」で止まってしまうんです。
そして、さらに相手に不安感を与えてしまう場合もあります。
「この人、いい人そうだけど正直何をしているのかいまいちわからないなー。あまり合わない人だったら困るし、他の人を探そうかな…」
逆の立場を考えると、プロフィールが抽象度の高い内容であると、「この人と距離を縮めたいな」と感じにくいのではないでしょうか。もちろん、そのミステリーさに魅力を感じる方もおられると思います。
逆に少し反応が変わったのは、“この人と話すイメージが湧くプロフィール”に変えたときでした。
たとえば、
「休日はカフェや映画を見てゆっくり過ごすことが多いです。自然体でいられる関係に憧れています。」
「毎日、仕事終わりに本を読むのが趣味です。最近は○○を読んでいます。一緒に本についてお話しできる人を探しています。」
この違いは小さいようでいて、相手の中ではかなり大きい差になります。
具体性を含ませることで、より相手に「自分はこんな人です」を紹介することが出来ます。
そしてここで大事なのは、モテるかどうか以前に、「安心してやり取りできそうか」という基準で見られているということです。
つまりプロフィールは、自分を盛る場所ではなくて、「この人と話しても大丈夫そうだな」と思ってもらうための入口でした。プロフィールは自分を盛る場所ではなく、自分のありのままを書く場所なのです。
この“最初の印象設計”を軽く見ていたことが、当時の僕がうまくいかなかった大きな原因の一つだったのです。
③ “単純接触効果”を無視して一気に距離を詰めようとしていた
昔の僕は、マッチングしたら「早く距離を縮めなきゃ」と焦っていました。
- できるだけ早く会う
- 初回デートで印象を決める
- そこでダメなら終わり
みたいな、“短期決戦型の恋愛”をしていたんです。
でも実際は、その考え方が一番うまくいっていなかった原因でした。
例えば、僕がマッチした直後にこんな行動をしていました。
- すぐにデートに誘う
- 長文で自分のことを一気に説明する
- 「ちゃんと知ってほしい」と考えて情報をたくさん詰め込む
一見、真剣で良い行動に見えるんですが、相手からすると“距離感が急に近い人”になってしまうことがありました。
ここで重要だったのが、心理学でいう“単純接触効果”です。
これは、接触回数が増えるほど好意や安心感が高まりやすいというものですが、恋愛では「一気に距離を縮める」よりも「少しずつ関わる方が信頼が積み上がる」という形で現れます。
実際にうまくいくようになった時は、やっていることがかなりシンプルでした。
- 1日に何通も無理にやり取りしない
- 短いやり取りでも数日〜数週間続ける
- 会う前に“軽い安心感”を積み上げる
例えばこんな感じです。
相手「仕事終わりました〜」
僕「おつかれさまです、今日も一日大変でしたね」
(ここで終わってもOKにする)
昔の僕ならここから話題を広げ続けていましたが、今思うと“無理に繋ぎ続けること”自体が逆効果になっていたことがあります。
そして初デートも変わりました。
以前は「初回で全部決める」意識だったので緊張感が強かったのですが、今は「今日は1回目のデート」くらいの感覚です。
その結果、
- 沈黙が怖くなくなる
- 無理に盛り上げようとしない
- 相手の反応をじっくり見られる
こういう余裕が生まれました。
結局、恋愛って“最初で勝負を決めるもの”ではなくて、
“何回かのコンタクトで安心感を積み上げるもの”だったんだと思います。
➂ 会話は“盛り上げる”より“共感”
昔の僕は、マッチングアプリの会話を「盛り上げた方が勝ち」みたいに捉えていました。
とにかくテンポよく返す、話題を切らさない、ウケることを言う。
その方が好かれると思っていたんです。
でも実際は、そこを頑張るほど“空回りするパターン”が増えていきました。
たとえば、こんな会話をしていた時期があります。
相手「休日はカフェとか行きます」
僕「いいですね!どのカフェ好きなんですか?」
相手「○○です。」
(僕は空回りしているので、相手が他のことを話そうとする前に)
僕「いいですね!どのあたりのカフェですか?」
相手「××です。」
僕「僕もその近くでカフェによく行きます!」
…少しの沈黙…(僕が話をつながないと!焦)
一見ちゃんと会話しているように見えるんですが、今思うとこれは“質問で埋めているだけ”の会話でした。
相手からすると、ちょっとした面接みたいになってしまうんですよね。
逆にうまくいきやすかったのは、こういう返しでした。
相手「休日はカフェとか行きます」
僕「いいですね、カフェでゆっくりしてる時間ってちょっとリセットされる感じありますよね」
…少しの沈黙(僕:相手が続きを何か話すかちょっと観察)
この違いはかなり大きくて、後者の方がなぜか会話が自然に続きました。
理由はシンプルで、“情報を取りにいく会話”ではなく、“感情を受け取る会話”になっていたからです。
心理学的には“情動的共感”に近くて、相手の言葉に対して「理解されている感覚」が生まれやすくなります。
ちなみに情動的共感は、他者の感情を自分のことのように感じたり、相手の感情に反応して自分も同じような感情を抱いたりすることです。
もう一つ大きかったのは、“ほぼほぼ自分の話で埋めようとしていたこと”です。
例えば、
相手「最近仕事忙しくて」
僕「僕も前めっちゃ忙しい時あって〜(自分の話に切り替える)」
これも一見つながっているんですが、相手からすると「聞いてほしい話が途中で終わる」感じになります。
うまくいきやすかったのはこういう返しでした。
相手「最近仕事忙しくて」
僕「それはしんどいですね、忙しい時って気持ちも余裕なくなりますよね、(なんで忙しいのかな聞いてみよう)」
ここでは“アドバイスもしない・自分語りもしない・まず受け止める”だけにしています。
すると不思議なことに、相手の方から自然に話を続けてくれることが増えました。
結局、会話って「面白いことを言う場」ではなくて、「安心して話せる場かどうか」がかなり大きかったです。
盛り上げようとしていた頃より、ちゃんと受け止めることを意識した時の方が、関係はむしろ自然に進んでいきました。
④ “返報性の原理”を知らずに一方的に頑張っていた
昔の僕は、「好かれるためには、できるだけ相手に良くすることが大事だ」と思っていました。
だからマッチングアプリでも、
- 返信はできるだけ早く
- 相手の話には全部リアクション
- デートも相手に合わせる
とにかく“尽くす方向”に寄っていました。
一見すごく良いことをしているように見えるんですが、なぜか関係が続かないことも多かったんです。
例えば、こういうやり取りです。
相手「今日はちょっと疲れました」
僕「大変でしたね!無理しないでくださいね!何かできることあったら言ってください!」
今思うと、これはかなり“重く優しい”状態でした。言葉はかなり違いますが、ビジネスにおける取引先との会話のようにも感じます。
相手からすると、気持ちはありがたいけど「そこまでしてくれなくても大丈夫です」と感じる距離感になっていたと思います。
ここで初めてちゃんと理解したのが、“返報性の原理”でした。
人は基本的に、何かを受け取ると「同じくらい返したくなる」という心理が働きます。
でもここで重要なのは、“バランスが崩れると逆に負担になる”という点です。
うまくいくようになった時は、このバランスが変わっていました。
例えば、
相手「今日はちょっと疲れました」
僕「おつかれさまです、ゆっくり休んでくださいね」
これくらいで止めるようになったんです。
一見シンプルですが、これで相手の反応がむしろ良くなりました。
理由は、“受け取る余白”ができたからだと思います。
もう一つ大きかったのは、「自分ばかり頑張らない」という感覚です。
昔は、
- 自分が話題を作る
- 自分が気を遣う
- 自分が関係を維持する
みたいに“片側で成立させようとしていた”んですが、それだと関係がどうしても疲れてしまいます。
逆にうまくいく関係は、
- 相手も少し話題を出す
- 相手も少し気を遣ってくれる
- 自然にやり取りが往復する
という“軽い相互性”がありました。
つまり大事だったのは、「たくさん与えること」ではなくて、
“ちゃんと返ってくる形で関係を作ること”だったんだと思います。
まとめ
ここまで、マッチングアプリでうまくいかなかった頃の僕が、少しずつ気づいていったことを4つに分けて書いてきました。
振り返ってみると、どれも「何か特別な短期的テクニック」というより、長期的なテクニック・“恋愛の見え方そのもの”の話だったと思います。
僕はずっと、「どうすれば好かれるか」「どうすればマッチするか」という“結果”ばかりを追っていました。
でも実際に大事だったのは、その前にある“前提の部分”でした。
- 最初の印象でかなり判断されていること
- 会話は盛り上げるより安心感が重要だったこと
- 距離は一気に縮めるより、少しずつ積み上がること
- 与えすぎる関係はかえってバランスを崩すこと
こういうことに気づいていく中で、恋愛の見え方が少しずつ変わっていきました。
そして一番大きかったのは、「相手に選ばれるかどうか」という軸だけで恋愛を見なくなったことだと思います。
以前の僕にとって恋愛は、どこか“評価される場所”でした。
マッチするかどうか、返信が来るかどうか、デートが続くかどうか。すべてが自分の価値と結びついてしまっていたんです。
でも今は少し違っていて、恋愛は「相性を確かめながら関係を育てていくもの」だと感じています。
うまくいく・いかないの差は、能力というより“見方の違い”で変わる部分も大きい。
もし今、同じようにうまくいかずに悩んでいるなら、少しだけ視点を変えるだけでも、見える景色はかなり変わるかもしれません。


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